Ultimate Refinement


昨日からGuitar World February 2009にノックアウト状態です!
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もうのっけから、new EVH Wolfgangはクラシック(!)シグネーチャをUltimate Refinementときましたからね。
究極的に洗練させたと解釈すれば良いのでしょうか。
この後続きに記事中の幾つかのキーワードについて考察してみたいと思います。
雑誌を購入するか実機を手にするまではそんなの見たくもないという方は無視して下さい(笑)


先ずはのっけから「DIARY OF A WOLFGANG」に気になることが書かれています。

This isn’t basswood.

なんと、どうやらnew Wolfgangはこれまでのシグネーチャで使用されていたbasswoodから脱却しているようです。
ChipはAlderを使用することにした模様ですが、果たしてその効果は??

We went through about 80 sets od pickups

なんと、80セットのピックアップを試した!
山野〜ダストボウル情報が裏付けられました。
やはり、ピックアップのチョイスに難儀してたんですね。
そして・・・

I have an engineer in mind named Seiki Goto.

なんと、new Wolfgangのピックアップの開発は日本人のエンジニアさんによるのでしょうか!
このピックアップ、記事中でもうベタ褒め状態です。
エディ曰く

It’s easy to play,and it has the sustain,harmonics and feedback that you want.

これだけでも、過去のモデルと既に一線を画してるって感じですね。
またまた「DIARY OF A WOLFGANG」からで

Ed shows me his 5150 Kramer with an MXR volume knob.

エディは大聖堂やるのにこれがお気に入りのようですね。
ということで、new Wolfgangでもこれ採用!ってところか。
続いて、インタビュアー曰く

The neck on the new Wolfgang has a slim profile.

だそうです。
なんと、new Wolfgangのネックは細い!?
それに対し、エディの反応は次のようです。

like the striped guitar I had back in 1984

どうやら、今回は5150 Kramerがモチーフになっているのでしょうか。
インタビュアーからのペグに関する問いに対して

The tuners and the switch were both made by Gotoh.

どうやら、ゴトーのペグが採用されているようです!
群馬万歳!!
しかし、ここでのスイッチとはなんでしょう。
ポストの頭に切り欠きは確認出来ないのでマグナムロックではなさそうですし、実機を見るまでは不明です。
エディはパーツ選びで次のように話しています。

We’re very hard on vendors.

かなり要求レベルが高かったのでしょうか。
しかし、それにしても使用するパーツベンダーを限定しないとは、フェンダーって相当太っ腹なんですね。
そして・・・

There are so many Floyd Rose trems out there.

Floyd Roseユニットに関しても多くのものを試した模様ですね。

We concocted one that is the best there is.

そこからベストなものを作り上げた、ということでしょうか。

like using brass sustain block.

キター!!ブラス・サスティン・ブロック!!
Floyd Roseをもっとも知り尽くした男、エディがベストというEVHロゴ入りのFloyd Rose!
これは間違いなくそそります。

The five-ply binding on the body and headstock

ボディだけではなくヘッドにも施されたバインディングは5層になってるようです。
Peavey Wolfgang、MUSICMAN EVHはともにボディだけにone-piece bindingが施されていましたが、より意匠を凝らした方向性を狙った模様です。
続いて、インタビュアーからロードで発展させたことは?という問いにエディは

The stainless-steel frets were a major breakthrough

と答えています。
なんと、new Wolfgangはステンレス製フレットご採用!!
ブラス・サスティン・ブロックを制作してくれているTOMMOさんが、大絶賛し使用しているステンレス製フレットなんですが、エディも大絶賛です。
まだまだ幾つものネタが満載ですが、今回はこの辺にしておきます。

11 thoughts on “Ultimate Refinement

  1. 大阪のホッシーノでございます(笑)
    凄い情報満載ですね!
    個人的にGotho製フロイド好きでしたし、ネックグリップを含む触り心地が気になってきますね!

  2. 今回はBasswoodじゃなくAlderですか~!
    なんかこの記事の模様だととんでもない値段っぽいですよね(汗
    限定生産だけはやめていただきたいです・・・マジで笑
    私も本4種類都内回って買いに行ってきます笑

  3. EVHホッシーノさん
    旅先で大変な状況でのコメントありがとうございます。
    Floyd RoseはGotohぽくないんですよね。
    でも、ディティールはエディ側で指定して作らせた可能性も否定出来ないです。
    個人的には、5150 Kramerに搭載されていた極初期のFRT-5に似た雰囲気を感じているのですが。
    キャビティ形状とかブラス・サスティン・ブロック発言からするとかなり期待出来そうな感じです。
    ネックにしてもそうですし、気になることばかりです。
    F5さん
    この後またエントリー作成しようと思っているのですが、まだ他にもキーワードがあります。
    何だか凄い状況です。
    ホント、値段が気になりますよね。
    お、F5さんは都内ですか?
    4種類発見出来たら私の分もゲットして頂けないでしょうか(汗)
    で、緊急忘年会を都内でするとか(笑)

  4. 夜分お初にお邪魔致します!
    SPの寸法ありがとうございました!返信遅くなりまして申し訳ありません。大いに参考になりました。活用させて頂きます。
    さてnewWOLFですがもしかするとPUもGOTOH製ということなんじゃないですかね。あすこはやっすいPUもいっぱい作ってますから、考えたくないですが十分ありえると思いますね。ちなみに学校支給のフェルナンデス社のPUはGOTOH製です。なんとなく嫌な予感がしてます。
    すべてをGOTOH製で統一するとなればコストも安く済みますしありえる話です。ずっとこだわって来たschaller製のペグを今回使わないということもなんか引っかかりますね。
    金儲け路線に走ってなければ良いんですがduncanを蹴ったのもコストが高いからということなら妙に納得できてしまいますしね。
    ただいずれにしろ安物のギターでは無いのですからこだわって作って欲しいです。EVHを心から愛すればこそ言うのですが金儲け主義のギターでは歴史には残れません。PEAVEY製ははっきり言って造り粗かったです。時間をかけないで作ってる感じがありありと見てとれました。
    見えない部分の穴も丁寧に空けるとかバフがけとか…結構気にします。造り手の愛情が伝わって来ないギターは良くありません。
    FENDERは80年代に金儲けに走って会社が衰退した前科がありますから同じ過ちを繰り返さないようにしてもらいたいですね。とりあえずもしGOTOH製のPUだったらやめてもらいたいですね。
    ブリッジなんかは世界に誇れますがPUは廉価版に乗せるならともかくウン十万するギターに乗せるPUじゃないです。ギターの素性の良さを引き出す響きのあるPUが良いと思います。
    あと10万高くなってもduncanで行くべきなんじゃないかなと思いますよ。 いきなり長くてすみません(汗)

  5. 523guitarsさん
    いきなり長文ありがとうございます。
    えと、勘違いされてるのかも知れませんが、ペグやブリッジのハードウェアメーカーのGOTOHとピックアップのGOTOH PICKUPSは別の会社ですよ。
    因に、GOTOHは群馬県の会社で、GOTOH PICKUPSは長野県松本の会社です。
    GOTOH PICKUPSとかで検索して頂ければ出てきますのでご覧頂くと、会社案内に取引先フェルナンデスとかって明記されてますから、学校支給のフェルナンデス社のPUというのはまさしくGOTOH PICKUPS製でしょうね。
    GOTOH PICKUPSについてはEVHホッシーノさんの掲示板にも書き込みされてるTADさんが地元なので詳しいですよ。
    また、群馬のGOTOHは私が行きつけのダストボウルの社長さんが地元なので良くご存知です。
    確か、エディは群馬のGOTOHの工場を訪れたことあったと思います。
    PEAVEYは確かに造り粗いですよね。
    そもそもローエンドコンシュマー向けの楽器がメインという感じですから仕方ないのかも知れませんし、それがMUSICMAN EVHと比べ評価が低い原因ではないかとは感じています。
    Floyd Roseユニットなんかも韓国製じゃないかと思うのですが、明らかにMUSICMAN EVHのGOTOH製に対し見劣りします。
    ただ、ネックにグラファイト補強が為されていたりと設計コンセプトは悪くないんですよね。
    設計年次が新しいのはやはり大きいと思います。
    また、確かにFenderは70年代後半からボロボロでしたが、最近のカスタムショップとかは評価高くないですか?
    ピックアップに話を戻すと、チップのいうセイキ・ゴトウさんというエンジニアが日本人なのか確定出来ませんし、それがGOTOH PICKUPSと関係あるのか現時点では不明です。
    「山野楽器〜ダストボウル」ラインの情報でピックアップに難儀しているとは聞いてましたが、兎も角ダンカンはダメだったということだったです。
    私も20年来のダンカンユーザで大好きなんですが、ディマジオのトーン・ゾーンも好きですし、PEAVEY Wolfgangのピックアップも好きです。
    エディやチップがなにしろ大絶賛のNew Wolfgangのピックアップにも期待しています。
    また、仕上げに関してとかまだキーワードには続きがあります。
    今日は余裕無かったですが、またエントリー作成しようと考えていますので、お時間がありましたら拙ブログをまたチェックしてみてくださいませ。

  6. 先のコメントでは早とちりしました。
    それにしても、エディの意気込みは凄そうですね!期待大っ!
    かつてバランスツアー時にウッドマテリアルの産地検討をした記事を思い出しました。充分煮詰めた感じですね!
    ただ、個人的にPeavey時代のコストを抑えたい発言に比べ、5層バインディングを筆頭にコストより最高の意匠性と品質を狙う方向に変わったように見受けます。
    目指すはプライベートストック級のような気がします。
    個人的に値付けを含めPeaveyのシンプルな機能美が好きです、というか欲しいけど高くて手が届かなそう(汗)
    ここから私の妄想的希望的推測ですが、やはり品質を極力維持しつつローコスト低価格品や廉価派生が期待できると思いました。
    レギュラーラインなのかアウトソースか!
    私のような庶民救済をお願いしたい気持ちです。
    長文大変失礼しました。

  7. EVHホッシーノさん
    確かに、エディの意気込み凄いですけど、それだけではなくチップ・エリスの存在、そしてフェンダーのパワーが大きいと思います。
    ギター開発に関して、エディとチップ・エリスは現在最強コンビじゃないかと思うくらいです。
    本当にボディ材がbasswoodじゃないとしたら、5150 Kramerからボディにはbasswoodというイメージを強く持つエディの意識を変えさせたということですから、尋常じゃありません。
    エディを納得させるチップの知識と選択眼、そして良質な材をストックしているフェンダーの底力が為した技と感じます。
    しかしながら、確かにコストがどうなるかは大きな問題ですよね。
    先ずは来月の正式発表を待ちましょう!

  8. そうでしたか…それは早とちりでした。不勉強で失礼致しました。KヤイリとSヤイリみたいなもんですかね?
    昨夜は早とちりの上ショックを受け更に眠気も酒気帯びも手伝って暴走しましたのでまた長くなりますが補足させてください。
    おっしゃるとおり設計コンセプトは悪くないどころか最高ですよ!設計がいいからあの造りであれだけ評価されているのだと思います。
    あの造りというのは具体的に言えばコントロールキャビティのザグリが不必要にデカ過ぎとか、ジャックとキャビティを繋ぐ配線穴のハンマーで叩き割ったような突貫工事ぶりとか、バフがけで塗装を数箇所剥がしてるのにタッチアップせずにカバーをつけてそのまま出荷してるとことか、PUのネジ穴が左右ずれてるものがあるとか、PUのベースプレートのプレスが不十分だったりとか、トレモロスタッド周辺の処理とか、ブリッジ下の塗装がヤニ止めまでとかetc…
    日々新たな発見があるギターです(苦笑)こういうところを詰めれば無論コストはかかるのでしょうが。
    ですがネックを含めてあれだけ倍音豊かなギターというのはそうないと思ってます。うちのmusicmanよりハーモニクスは断然出るし伸びます。
    誤解しないで頂きたいのですが自分はwolfgangが大好きです。大好きなギターであればこそ厳しい目を向けるというのもあるんではないですかね。
    FENDERにはもちろん期待してますよ。というかあのPUの特徴的な配線方法どこかで確かに見覚えがあるのですが…う~ん思い出せません。

  9. 523guitarsさん
    いえいえ、誤解などしてませんよ。
    もとよりWolfgang好きなことは理解しています。
    というか、EVH好きですよね!
    で、大好きだから厳しい目を向けるというのは当然だと思います。
    だからそこ、たまたまGOTOHとGOTOH PICKUPSの違いを知っていたので、New Wolfgangに対して誤解を持って欲しくないと感じコメントしたのですが、逆に変な誤解を生んでしまったでしょうか(汗)
    確かに、Wolfgangのコントロールキャビティのザグリは不必要に大き過ぎかも知れませんね。
    特にSPに関してはMUSICMAN EVHと比べるとその感を強く持ちます。
    私もコントロールキャビティはなるべくタイトな方が良いと思ってましたが、エディのギターってMUSICMAN EVH以外はそうでもないですよね。
    5150 Kramerも1ボリュームにしてはかなり大きめですよね。
    New WolfgangもチェックするとWolfgangと同等という感じです。
    今回のインタビューでエディは生鳴りの良さを強調しています。
    アコースティックギターなどを引用しながら「resonant」という言葉を使ってますから、響きというか共鳴というかそんなイメージが強いのでしょうか。
    ひょっとしてザグリの大きさとかってのも、その辺に関係しているのではと感じなくもないのですが、拡大解釈し過ぎですかね。
    しかし、全てをバラしたことないので知りませんでしたが、Wolfgangってそんなに仕上げが適当だったのですね。
    ビックリです(苦笑)
    ピックアップについては、個人的には高校時代に購入したシェクターのZ+なんてのを思い出しました。
    Z+は完全にモールドされたピックアップでしたが、裏側に端子があって配線してあるとことろが似てるというだけですけど。
    またまた長くなりましたが、今後もヨロシクです。

  10. おひさしぶりです。忙しさからももうまもなく開放されようとしております。
    世の中仕事にあぶれておられる方が多いと良く聞きますが慢性的に人手不足の仕事もある訳でそんなに仕事が無いのなら誰か有能な方に助けに来て欲しい気分です。専門職なので誰でもというわけにはいきませんが。
    さてヒデエさんとこのHPで板バネとスペーサー撤廃のメリットについてのご投稿に返信しておりませんでした。遅くなりまして申し訳ございません。
    自分的にはブリッジの接地面積の拡大という点で効果が期待できるのではないかと考えております。ご存知の通りEVHギターはブリッジの左右が全く接地しておらずポストの高さ次第では線でしかボディに当てることは出来ません。
    そこで邪魔になっている板バネとスペーサーを撤廃することで左右も接地させ面でボディを捉えようというのが主な趣旨です。これにより接地面積が2倍以上期待でき、より弦振動をボディに伝えることが出来るのではないかと思った次第です。(ボディ側が完全にフラットな面になっていることが前提条件ですが)
    工学的な見地からは期待できませんか…接地圧の違いについてはなるほどと思いましたので実践してみます。
    ところでブラスブロックですがフランケンさん製作の在庫のうち、中古とかアウトレット品とかは無いですよね。もしありましたら興味があるのですが、なにぶん学生の身で資金がないもので…
    いや学割など効けば幸いなのですが、効くわけありませんねすみません。今週末はさらに冷え込みようですのでお体にはお気をつけください。

  11. 523guitarsさん
    ユニークな技術を身に付けているというのは強いですね。
    板バネとスペーサーの件ですね。
    誤解を与えてしまったかも知れませんが
    工学的に意味はないと申し上げたのは
    ブリッジユニットの剛性に関してでした。
    ボディとの接地面積が増えれば弦振動の伝達に効果は当然あると思います。
    但し、その接地面積を増やすというのが案外曲者かと。
    ブリッジがボディと全く並行である場合以外においては
    前提条件としてボディ、ブリッジ共に同じ物質特性と仮定すれば
    構造的に接地は線、或いは点ということになると思います。
    接地を面にするにはポストをそのように調整する必要が有るはずですが
    その場合には、スペーサーありでも接地は面になるということになります。
    ベースプレートとスペーサーはほぼ完全に並行でありますが
    プレートが面で接地出来てスペーサーが出来ないというのは
    そのことを否定することになります。
    一方、先に板バネとスペーサーの有無に関して
    工学的な意味合いを申し上げましたが、剛性に関して差がないとすれば
    スペーサーの接地とプレートの接地は、面積や接地圧に大きな差がなければ
    弦振動の伝達特性にも差は表れにくいという事になります。
    ここでまた接地圧に触れさせて頂きました。
    例えば、レーシングカーのタイヤを考えます。
    レーシングカーが空力付加物で車体を地面に押さえつけようとするのは
    タイヤの接地面積増加を求めてという事は良く知られていると思います。
    つまり、タイヤを圧力で歪ませ接地面積を大きくさせるということですね。
    話をギターに戻します。
    物質特性を同等に仮定すれば接地は線か点になると書きましたが
    当然、金属のブリッジと木質のボディは物質特性が異なり
    レーシングカーが空力でタイヤを歪ませ接地面積を増大させるのと同様に
    スプリングの張力によりブリッジを強くボディに接地させることにより
    ボディは若干歪み、接地は線や点から面になりますし
    密着性の増加から振動の伝達特性は向上します。
    但し、長期間圧を加え続けると私のEB/MM EVHの様に接地痕が残ります。
    私の経験上からは接地圧増加の効果の方が大きいようなんですが、
    勿論、両方を兼ね備えている方が良い筈ですね。
    で、表面の木材部は加工はしないで可逆性を保持した解決策の一つが
    ブロックをボディに接地させるということであり
    張力の確保としてEB/MM EVHに取り付けたようなブロック形状を考えた
    ということなんです。
    これはあくまで一つの方向性ということなのでご参考までにですが。
    ブラスブロックは、製作工場にてギターを厳密に測定した上で寸法を決め
    精密に加工してましたので、残念ながらアウトレットとかはありません。
    また、多くはギターに合わせてワンオフでしたので中古というのも無いです。
    ただ、以前より材料単価は下がっているようなので
    コストを若干下げられる可能性はあります。
    それと、単にブロックを交換すれば良いと言うものではなく
    それなりの圧力で接地させることが肝要だと感じていますので
    その辺ご理解いただければ幸いです。
    以上、何やらややこしく説明してしまいましたが
    釈迦に説法かとも思いますので、あくまで個人的な見解ということで
    ご理解いただき、読み流してもらえれば幸いです。

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