「Tokyo Dome In Concert」リリースに続き2015北米ツアー開始に向け盛り上がりを見せる”The BIG V”
すっかりKINGの称号がふさわしい風体となったEddieはWolfgang Stealthを愛機とし、Frankensteinは鳴りを潜めていますが、YOUNG GUITAR 2015年 06月号発刊を記念して今更ながらReplicaに手を加えることを決意しました。
手を加えるといっても可逆性を持ったModifyであり、結論的にはこんな状況です。

サムネイル画像では殆ど違いが分かりませんが、左がオリジナルで右が交換後の状況になります。

Replicaに搭載されているFloyd Roseは最近のユニットをRelic処理したモノで、ロゴのサイズやファインチューナーノブの材質などにその特徴が現れており、何よりVintageユニットと比較し全体的にシャープさに欠けるのが残念なところです。
また、そのRelic処理自体、実際80年代初頭Floyd Rose FRT-5の登場にリアルタイムで出会しゲットした者としてイマイチ現実感に欠けるモノであり、鍍金の経年変化を後処理で加えることの難しさを感じるところです。

ロックナットユニットも同様に最近の上止め下止め共用タイプをRelic処理したモノで、下止め専用のVintageユニットを知る者にとっては残念感があります。
そこで、80年代初頭Floyd Rose FRT-5実機に交換を決意、準備を進めてきましたが実行に移すことにしました。

思わず頬が綻ぶ造形美…いえいえイイ加減な工作に驚かされます。
これが本人実機同様だとすれば、それこそReplica以外では表現できないでしょう。

ここで、オモシロイことを思い付きました。

EddieがKRAMER 5150に搭載しているFloyd Rose Prototypeの搭載です。
KRAMER 5150搭載前にFrankensteinにも搭載されていた記録がありますが、それにチャレンジはどうかと。
しかし、本人が現在の仕様としてドイツ製Floyd Rose FRT-5を搭載していることからも見送ったのですが、その過程で興味深いことに気付きました。

上記左画像はPrototypeユニット、右画像はVintage FRT-5ユニットですが、コインとの相対関係に差があったのです！
なんとPrototypeユニットではコインに付けられた切掛けに丁度フィットするのです。
このことは、ファインチューナー仕様以前の初期型Floyd Roseユニットを装着しコイン接地としていた時の真ん中止めから、ファインチューナーPrototype仕様に更新した際ギリギリ接触するコインを切り欠き、その切り欠き位置を固定するためにコインを２点止めとしたのではと想像できます。
それが、Vintageも含めドイツ製FRT-5ユニットでは全く関係は見出せなくなり、コインの謎を深める結果となったというのが実情ではないでしょうか。

VintageユニットとReplica搭載ユニットの比較です。

共に画像中左がVintageユニット、右がReplica搭載ユニットで、風格に違いがあるのが理解できるでしょうか。
Replica搭載ユニットではRelicの行き届かない裏面に新しさが残っています。

それと、画像には現れませんがアームがVintageではステンレス製であります。

続いてロックナットベースユニット

これまた何も画像中左がVintageユニット、右がReplica搭載ユニットです。
Replica搭載ユニットは上止めビスを収めるために面取りされている最近のモノで、個人的にはどうも馴染めません。
サイズ的にはほぼ違いはありませんでした。

交換後の状況

個人的には大いに気に入りましたし、更に愛着が増しました。

これまたKINGの風格と勝手ながら自己満足です。