EVH Wolfgang Custom Relic USAについては、これまで拙ブログで何度か取り上げてきました。
ようやく数カ月前から本国で市場投入がなされ、我が国への投入が待たれているところですが運良く早くもゲットする機会を得ました。
当初は「the EVH Wolfgang Custom LT」として発表されたVintage Burstがイチバンと感じていたものの、その後カラーラインアップが発表されると2013年10月30日の投稿にも記述していた通りブラックが気になっており、ゲットしたところ大満足!
Replica そして Jose Tuned Marshall との組み合わせは差し詰め Relicトリオといった風情です。
さて、Custom Relic USA のインプレッションですが、持った瞬間から手に馴染むrelicの秀逸さに圧倒されました。
出てくるトーンもゴキゲンで、Frankenstein Replicaに続き最近愛用のYAMAHA THR10Xでサンプルをと思いましたが、何がイイか迷った結果2012北米ツアー、そして昨年の日本ツアーでもノックアウトされた「Hot For Teacher」を選択。
レギュラーより若干高めなチューニングですが、弾き易さに驚きました。
とは言っても、プレイが良くなる訳では有りませんけど。
更に、ダウンチューニングでアームを使ったエフェクト無しの曲でこちらも試してみました。
さて、このEVH Wolfgang Custom Relic USAですが…
Winter NAMM 2013で「the EVH Wolfgang Custom LT」として突然発表され(投稿)、2013年9月に改名(投稿)、同年10月にはオフィシャルサイトに登場(投稿)という変遷を辿り、本年1月に開催されたNAMM 2014には市場投入バージョンと思わしき個体が出品されていました。
が、NAMM 2014仕様ではポジションインレイがブロックからディッシュへ、更に実際の市場投入時にはなんとストリングナットがボーンへ、とあっと驚く仕様変更があり個人的には戸惑いを隠せませんでした。
特にナットに関しては、Wolfgang USA CustomとWolfgang USA HTを所有し弾き比べFloyd Rose Locking Nut の有用性を確認していましたので顕著です。
しかし、これは傍観者としての感想であり実機を手にしたところ、全体から溢れ出るオーラ、ネックの握りやすさと素晴らしい感触、弾き易さ、そしてアウトプットされる素晴らしいトーンに圧倒され、細かいディティールは最早気になりません。
Frankenstein Replica に勝るとも劣らぬ名器と断言します!
細かいディティールも紹介しましょう。
ボディトップのrelicに気を奪われがちですが、ライトに照らし出された凹凸がトップの杢を伺わせます。
塗りつぶしとは云え材のセレクトに気を配っている様子が感じられます。
ヘッドストックはWolfgang USA Customとほぼ変わらずですがrelic処理はまんべんなく施されています。
ハイライトは何と云ってもこのネックでしょう!
グリップは過去手にしたWolfgangで最も太く、誤解を恐れずに書けば手持ちのギターで最も近く感じたのは TerryRogers Mallie です。
あれほどの異形ではありませんが、Wolfgang USA CustomやWolfgang USAシリーズとは明らかに異なるシェイプで個人的には大いに気に入りました。
ヘッド裏とジョイント部を接写してみました。
ジョイントはWolfgang史上、いやEddie signature史上初めての大胆なヒールレスカットが施されています。
これはEVHのキーパーソンの一人であるChip Ellisの出自がJackson/Charvelであることと無関係では無いでしょう。
しかし、Custom Relic USA はJackson/Charvelと異なりネックがより厚く仕上げられているのでジョイント部のひ弱さは皆無です。
ボディバックも強烈にrelic処理が施されています。
購入後に多少傷を付けても、どれが後から付けたものなのか分からなくなると思います。
ボディトップのrelic処理は、恐らく実機とWebや雑誌の写真で最も印象が異なるのでは無いでしょうか。
Wolfgang USA Custom、Wolfgang USA HTと記念撮影です。
右のサイドから少しオフセットした画像で、どちらかというとWolfgang USA HTに近いことが分かるでしょうか。
ボディの厚みはWolfgang USA Customが最も厚く、Custom Relic USAとWolfgang USA HTはほぼ同値です。
ネックの仕込み角もWolfgang USA Customと比べCustom Relic USAは随分浅く、ブリッジとテールピースの相対関係はWolfgang USA HTに近くなっています。
最後にウチのEVH Wolfgang Custom Relic USA “Black”はカタログスペックと異なる点が有ります。
それはコントロールノブがブラックではなくアンバーであること、そしてエスカッションが取り付けられていないことです。
この点は何れも大いに気に入っています。
お!カッコいいじゃないですか。ヴィンテージのブラックビューティーみたいですね!
ありがとうございます!
何気にその線狙ってる感じですかね。
そしてその線からもポジションインレイがブロックから変更になっているのが残念です。