Ultimate Refinement 2


2008年大晦日も日没となり、いよいよ厳かな雰囲気になってきました。
今年何かやり残したことは・・・と考えたところnew EVH WolfgangについてGuitar World February 2009の解析が少々残ってたことに気付きましたので、2008年の締括りエントリーとして書き綴ることにします。
Guitar_Wold_2009027
喜び勇んで先へ先へと興味が行ってしまい、そもそも冒頭にエディの総括コメントがあったことを失念していました。
続きに簡単ですが前回足りなかった所などを補足してみました。
それでは、拙ブログをご覧の皆さん2008年も大変お世話になりました。
来る2009年も引き続き宜しくお願いします。


エディがPeaveyモデルとの違いを述べているのですが

Everything else is different : the way the neck bolts on,the stainless-steel frets,tuning pegs,binding,pickups,tailpiece,pots and more.

ネックのボルトオン、ステンレス・フレット、ペグ、バインディング、ピックアップ、テールピース、コントロール・ポットその他全て異なっているという事ですね。
ネックのボルトオンにも何か秘密が有るのか興味深いですね。
また、前回触れていなかったポットですが、本文中の説明を見ると”low-friction pot”と表現される回転抵抗の少ないカスタムメイドpotが採用されているようです。
続いて、

The finish is extremely thin,and the cavity is left unfinished to let the wood breathe and age better.

塗装は極めて薄くフィニッシュされているという事と、木に呼吸させるためどうやらキャビティ内は塗装されていないということのようですね。
本文中ではアコースティックギターやヴァイオリンを引き合いに出していますが、ボディ本体のアコースティックな鳴りを求めているようで、それが経年変化で更に良くなるようにそのような処理に至った模様です。
しかし、これが日本の気候風土の中で問題が生じないか若干気掛かりでは有りますね。
このセンテンスは最後に次のように結ばれます。

Even the output jack is different.

アウトプットジャックでさえ違ってるぜ!という感じでしょうか。
本文でチップが説明してますが、最初はPeaveyモデルのように2点止めのジャック・プレートを採用したようですが、ツアーでの酷使に耐えられなかったようで4点止めに変更したということのようです。
もう僅か数週間で正式発表になるので、どれほどの完成度になっているか白日の下に晒されますが、個人的には期待がドンドン膨らんでいます。
フィニッシュについて追記します。
本文中でチップが次のように語っています。

We tried everything from rubbing gun-stock oil on the body,to a sealer,to thin-skin lacquer,heavy polyester and thick urethane.

ガンストックオイルでボディーを磨き、シーラー、薄いラッカー、重いポリエステル、厚いウレタンなどを試験したということのようです。
薄いラッカーというのはニトロセルロースラッカーのことでしょうか。
そして・・・

We ended up going with a very thin acrylic finish.

最終的に極薄のアクリル・フィニッシュに決定したということですが、日本的に言うとアクリルラッカー仕上げということになるのでしょうか。
チップは更に次のように語っています。

This doesn’t look like the typical production guitar that’s covered in clear finish and everything is smooth as can be.
It is more like a violin.
The finish is thin enough that it doesn’t negatively affect the sound.

どうやら、通常のようなつるつるしたクリアコートは施されていないようですね。
ギターというよりバイオリンに近いフィニッシュという事のようですが、だとしたら経年変化に気を付ける必要有りそうですね。
音色に悪影響を与えないほどの薄さとはどれほどなのでしょうか。
フィニッシュについてチップは最後にこう語っています。

The finish is another essential part of the instrument.

楽器の非常に重要な一面と語るほどのフィニッシュには期待するしかありません!

6 thoughts on “Ultimate Refinement 2

  1. MUSICMAN、PEAVEYともに少なくともコントロールキャビティ内は導電塗料が塗ってありましたからキャビティ内を塗装していないということはノイズは当然増えますね。
    呼吸という面を重視するならラッカーフィニッシュすれば十分だと思うのですが生産コストや時間効率を重視してということでしょうか。
    なんとなくPEAVEY製と同じくウレタン塗料のような気がしてるのは私だけでしょうか。
    いずれにしても品薄で手に入らなくてもいいので是非ラッカーでお願いしたいところです。
    さて本年中はお世話になりました。 いろいろな意味で激動の内容の濃い充実した一年だったと思います。来年は楽器フェアもありますしぜひ来日を果たしてもらいたいですね。良いお年をお迎えください。

  2. 523guitarsさん
    導電塗料に関しては私も同様に感じたのですが、あれは逆効果という説も有るようです。
    ちょっと小耳に挟んだだけなので詳細は不明なのですが。
    正月休み明けにソース元に確認したいと思います。
    フィニッシュの件エントリーに追記しました。
    最終的には極薄のアクリル・フィニッシュという事らしいですが、取敢ずご希望のラッカーという事になるのでしょうか・・・。
    こちらこそ、お世話になりました。
    よいお年をお迎え下さいませ。

  3. いよいよNew wolfgang発売間近ですね!
    厳しい社会情勢ですが、我々EVH同志には熱い話題が多いですよね!!なんか、実物を見るなりしないと判らなくなってきました(笑)
    09年は楽しみな年ですね!!
    いずれにしても、08年は私にとって実り多い一年でした。
    frankenさんと初コンタクトをとって僅か数ヶ月ですが、随分長いことお知り合いだったような感覚を覚えます。
    私のHPへもご協力賜り御礼申し上げます。
    お世話になりました。
    また、来年もより一層仲良くさせて頂けたら幸いです。
    宜しくお願いします。
    それでは、良いお年をお迎え下さい!!

  4. EVHホッシーノさん
    年の瀬、まさに押し迫った中でコメント有り難うございました。
    旧年中はVHライフに新たな展開を加えて頂きまして、心より感謝申し上げます。
    本年も更に盛り上がりたいですね。
    相変わらず宜しくお願い致します。

  5. あけましておめでとうございます!
    本年も宜しくお願い致します。
    さて導電塗料の件ですがまだまだ経験が浅く実地での検証については考察が至らない面もあるかと思います。
    まだまだあくまで授業で教わったことの受け売りが多く日々新たに進化していくテクノロジーのなかにあっては自分でも改めて違いについて実際に確認してみる必要があると思いました。
    そちらのソース元の方の情報興味深いと思います。
    塗料の塗り方によるのかその種類なのかキャビティと内容物の大きさにもよるのか、わかりませんが今後の為勉強させていただければありがたいです。
    フィニッシュについてはラッカーということをお聞きしてひとまず安心しました。
    なぜかPEAVEY時代のネガティブなイメージばかりが取り憑いてしまっていて生来の早とちりの性格も手伝い、悲観的な展望ばかりに走ってしまう癖に陥っているようです。どうもいけませんね。気をつけます。

  6. 523guitarsさん
    おめでとうでございます。
    新年早々のコメント有り難うございました。
    導電塗料の件はソース元と会えたら確認するつもりです。
    フィニッシュはラッカーということで捉えれば良いのですね。
    Peaveyはどちらかというと一般コンシューマー向けの大量生産品というイメージなので相対的には良く出来てたと感じてますが、絶対評価としてはエディのシグネーチャとして疑問が残るのは確かですね。
    New Wolfgangに関しては、あのチップが真剣に取り組んでいるということから当初から申し上げている通り、私は大いに期待しています!!
    では、本年もどうぞよろしくお願いします。

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