Songbird #1 with Titanium Tremolo System


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EVH TITANIUM D-Tuna の到着で Songbird #1 のチタン補完計画がようやく完成形となりました。
1989年の誕生から、Eddie デビュー当時の1958年製バーストレスポールが経た歴史より長い23年を経たこのギターは私にとって最早ヴィンテージであり、このギターの風格にTitanium ユニットのマッチングはなかなかだと感じています。
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ブリッジに関しては、当初は初期 Floyd Rose FRT-5 を搭載していましたが、EB/MM EVHに搭載されたブリッジの操作性が気に入りGOTOH GE1996Tに換装しました。
その際にもスタッドはオリジナルの木ねじタイプをそのままにしていましたが、チタンユニット搭載に当たっても、先ずはそのままの仕様で試験運用を決意。
サスティーン・ブロックは交換せず、ブリッジの接地はボディキャビティに塩ビ版を貼り付けサスティーン・ブロック接地。
また、ナット側のユニットもテンションバーはそのままで試験運用することに。
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試験運用結果は上々で、凄まじいばかりのサスティーンを発揮してくれました。
上の画像ではあまり気になりませんが、スタッドとブリッジ本体の質感の違いに少々違和感を覚えていたこともあり、付属のアンカー&スタッドに交換を決意。
併せてボディキャビティに接木をし、サスティーン・ブロックが接地するセッティングとなるよう Patrick Guitar Works さんにリペアを依頼しました。
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結果は上々!と言いたいところですが、残念ながらスタッド交換はサスティーンを減少させる結果となり少々戸惑うことに。
そして、ザ・ギターマンの企画でGOTOHの専務さんにインタビューし、木ねじスタッドが振動伝達ではイチバンと聞かされ、実体験から納得させられたのでした。
とは言え、それでも通常のギターよりサスティーンは豊富であると感じます。
絶対的質量が少ないブリッジだからこその為せる技でしょう。
ルックス的にも切削加工ならではのシャープさが光り、同じく切削加工のD-tunaとのマッチングも最高です。
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上の右側画像のアームを注視すると、そこにも Ti Floyd Rose の刻印があります。
トレモロキャビティ内を眺めてみてもスペシャルになっています。
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スプリングハンガーやサスティーンブロックも勿論チタン製で、 Ti Floyd Rose のロゴが刻印されています。
スプリングハンガーはチタン製の為アースケーブルをハンダ付けできず、その為のビスが儲けられていますが、Patrickさんの提案でアースはアンカー側に変更。
スッキリとしたルックスが実現されました。
スプリングハンガーをボディに取り付けるビスもチタン製です。
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ナット側ユニットも、ハウジング、キャップ共に切削加工でシャープな造形を魅せます。
テンションバーも勿論チタン製で Ti Floyd Rose のロゴが刻印されており、ヘッドストックの情景は凄く気に入りました。
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ブリッジの情景も最高です。
肝心のインプレッションについて。
Titanium Tremolo System は軽さと相まって素晴らしいトーン、サスティーンを発揮してくれています。
後藤専務さんのインタビューで、純チタンはにデッドな素材で基本的には楽器に向かないと教えられましたが、それと相反するこのユニットは多分何らかの金属をブレンドした合金となっているものと思われます。
これから先、ギターパーツが材料学的にも更に進化することを期待せざるを得ません。

6 thoughts on “Songbird #1 with Titanium Tremolo System

  1. 出ましたね!
    確かにスタッドの戸惑いは(特に後藤さんに会ってからは)悩みのタネだと思いますが
    交換後の試奏にて常識をはるかに上回るサスティンにはビックリしましたね。
    減衰してからどこまで伸びるのかって言うのが普通の感覚だとしたら、
    いつ減衰が始まるの?ってイメージなら皆さんに判って頂けるんでしょうか?
    決して大げさじゃないんです。
    べた付けの効果も大ですね。
    何よりもカッコいいのと、細かなパーツまでチタンに拘り抜いた統一感が凄い!

  2. おはようございます。
    凄い質感ですね。
    写真でもその精悍さが伝わってきます。
    素直に羨ましい・・・
    Songbirdも聞いた事がないなと思いましたが
    フランケンさん専用に製作されたものなのですね。
    色気のあるネックでびっくりしました。

  3. おはようございます。
    1ハム、フロイド・・・まさに漢のギターですね!
    ルックスのcoolさもさることながら、
    サスティーン含む鳴りも素晴らしそうですね!!
    オールチタンパーツ・・・恐るべし・・・ですね。。。

  4. ぱとさん
    ようやく纏められました。
    スタッドは・・・そうなんですよね、最初がスゴ過ぎて印象強いけど交換後でも通常のFloydとはレベル違うのは明らかです。
    GOTOHさんの話でユニットとスタッドで硬度を変えるというのもありましたし、結果的にはOKだと思っています。
    お陰様でベタ付けもバッチリですね。
    これまた結論的に言うと、Floydは通常ブロックで接地させるのがベストなんじゃないかと感じています。
    大変お手数おかけしましたが、本当に有り難うございました!

  5. ゆーりるさん、コメント有り難うございました。
    そうなんです、ホントに質感最高です。
    Songbirdさんは学生時代に住んでたところの直ぐ近くにあったギター工房で、一緒に呑みながらギター談義を重ねて構想を纏め、材のセレクトから完成までかなりの時間を費やして形になったのがこの個体なんですよ。
    そこにぱとさんの技術を注入してもらい完成に至りました。

  6. turnerさん、コメント有り難うございました。
    そうですね、今となっては少数派の1ハム、フロイド構成です(苦笑)
    でも、ルックスがcoolと言ってもらえるのは素直に嬉しいです。
    オールチタンパーツなんですけど、ロックボルト類は普通にスチールというのがミソだとは思います。

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