ErnieBall MusicMan EVH Brass Block 1


前のエントリーで報告した点などを踏まえ、ErnieBall MusicMan EVH トランスブルー専用のワンオフ・カスタム・ブロックの製作を開始しました。
大変貴重な経験を多く重ねられた、私にとってヴィンテージ・イヤーと呼ぶべき2007年最後のエントリーとして、そのことを捧げたいと思います。
先ず、実機を厳密に測定しピッタリ嵌まるように外寸を決定しました。
その結果、Frankenstein Replicaのものより厚みが大きくなっていますし、高さはオリジナル寸法と同様に設定しました。
というのも、スプリング取付けの際ボディとの干渉が懸念されたからです。
逆に、一般的なGOTOH製ユニットの寸法ではスプリングがボディ裏面とスレスレになり、カバーを取り付けるような場合にはやはり干渉する恐れがありました。
また、これまでの経験からブロックをネック側に増厚した場合、スプリング取付け孔が相対的にネック側に移動する事がスプリングのテンションに影響を及ぼし、結果としてスプリングを3本掛けにしないとバランスがとれないという事実があります。
オリジナル比較で、あまりにブロックを増大させすぎる事は良いとばかり言えない事も想定されますし、そもそも鉄製からブラス製にするということだけでも比重を増加させますから、単なる矩形から一歩踏み出した形状とする事にしました。
そうした結果完成したのが、こののワンオフ・カスタム・ブロックです。
DSCF1576 DSCF1577
DSCF1580 DSCF1581

オリジナルブロックと比較してみましょう。
DSCF1614 DSCF1617
DSCF1616 DSCF1620
厚みがかなり異なっている事が判るかと思います。
ブロックの装着に当たり、普段あまり見る事の無い裸のベースプレートなんてのも公開しておきます。
DSCF1621
お決まりの、装着前後の比較をしてみました。
DSCF1585 DSCF1637
DSCF1588 DSCF1640
DSCF1589 DSCF1641
DSCF1592 DSCF1645
DSCF1596 DSCF1643
交換前の画像は取り外す直前で、使用時よりかなりスプリングを緩くしてあります。
相対的なスプリング取付け位置を変えなかった事により、当然ではありますが交換前と同じスプリングセッティングで、望み通りのテンションが得られています。
それと、ボディ・トップからブリッジ・ユニットを極僅か浮かせるという大きな目的も達すことが出来ました。
DSCF1625 DSCF1627
DSCF1634 DSCF1635
肝心のサウンドですが、やはりビッグでした。
それほど、好みでなかったErnieBall MusicMan EVHですが、ワンオフ・カスタム・ブロックの装着により、手に取りたくなる壱本に変身してしまいました。
しかし、こうなってくるとどのギターにも愛着が沸き、どれを弾いたら良いかという嬉しい悩みが増えてきました(笑)

2 thoughts on “ErnieBall MusicMan EVH Brass Block 1

  1. はじめまして^^しかしフランケン購入もそうですが、EVH用ブロックの製作なんて素晴らしいですね!!
    販売されるようなことがあれば是非!!スチールブロックも気になりますね。ゴトーも1996用リプレイスメントブロックを販売してくれればいいものを…。

  2. めろんさん
    初めまして。
    コメントありがとうございました。
    めろんさんのコメントを拝見して、「あーっ、スチール・ブロックとすべきだった・・・」と焦っています(笑)
    以前からErnieBall MusicMan EVHのブリッジの接地状態が気に入らなかったのですが、ワンオフ・カスタム・ブロックの適用でバッチリになりました。
    実は、ついでにナットユニットにもシムを追加しているのですが、入手後十数年を経てようやく気に入った仕様になったようです。
    次はトランスゴールドの方も同様にしたいと考えています。
    お入り用でしたら対応しますので、お気軽に声かけて下さいませ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*