ナスカン & Straps


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前回投稿でSongbird #1のStrap pinをモディファイしたことを紹介しましたが、そうなるとStrapにも手を加えたくなるのが人情。
EVHファンなら先刻ご承知のことと思いますが、EVHシグネチャーメーカー3社からそれぞれストラップが提供されています。
その中で一番古いErnie Ball/Musicmanから提供されていたストラップをようやくナスカン仕様とすることができたので、今回はそれについてご紹介を。

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先ずは、三者三様のストラップの説明から。
上図向かって左からそれぞれEB/MM、EVH、Peaveyから提供されたストラップとなります。
一見よく似た仕様ではありますが、細部に若干違いがあります。

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EB/MM及びPeavey製は片側が日本では一般的にマジックテープと呼ばれる面ファスナーを長さ調整に用いた自由端、もう一方は固定端となっているのに対し、現在提供されているEVH製は両側が面ファスナーを用いた自由端となっています。
何のブランドのものも端部の幅は25mm程度になっており、自由端側はそのベルト幅にあったナスカンを手軽に装着することが可能です。

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上図はEB/MM及びPeavey製を例にしていますが、手軽に端部の変更が可能であることが理解できると思います。
EVH製は両端部がこの仕様なのであっという間にナスカン仕様への仕様変更ができてしまうのですが、それに対し特にEB/MM製は固定端側に若干の問題を抱えています。

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上図向かって左側がEB/MM製、右がPeavey製となりますが、Peavey製では自由端側と同じタブをシカゴスクリューと呼ばれるような組ねじで取り付ける仕様になっているのに対し、EB/MM製は通常のストラップピン対応の穴が開けられているのみです。

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そして、残念ながらPeavey製で使用されているシカゴスクリューはサイズ的にEB/MM製への流用は難しくなっています。

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上図はEB/MM製の固定端側ストラップピン孔とシカゴスクリューのサイズ比較ですが、少々力を加えると簡単に抜けてしまいます。
それならより寸法の大きいシカゴスクリュー、組ねじをと調査してみましたが汎用品で簡単に入手できるものを見つけることはできず、EB/MM製をナスカン仕様とすることは長年諦めていたことでした。
しかし、先日のSongbird #1のStrap pinモディファイでホームセンターを徘徊していた際、興味深いものを発見したのでした。

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ひょっとしてこれは使えるんじゃないか…と値段も手頃だしゲットしてみたところビンゴ!
その他厚みの調整と固定用のパーツをいくつか調達することにより、EB/MM製ストラップのナスカン仕様実現が可能となりました。

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ゴールドのブラス製ワッシャーと黒いゴム製ワッシャーは厚み調整用、シルバーのワッシャーは固定ネジの頭が小さいので抜け止めです。

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ストラップに穴を開けたところですが、加工はこれだけ。
この穴に目をつぶればナスカン仕様から元の仕様に戻すことも可能です。

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今回見つけたパーツだと六角レンチで固定できますし、使用上の安定感は抜群です。
それと、EB/MM製の自由端側も単独でもう一度。

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この画像を見て、おや?と感じた方は特に今の時期の使用でマジックテープにしてやられた経験をお持ちかと。

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上図向かって上がEB/MM製、下はPeavey製です。
Peavey製、EVH製はストラップ自体の長さの関係で裏側にマジックテープ面が露出し、セーターなどを着用しているとこのマジックテープが悪さをしてくれたりします。
しかし、EB/MM製はとてもいい感じに収まってくれました。
それと、これらのストラップのうちEB/MM製のみが本革でPeavey製とEVH製は合皮となっていて、EB/MM製の使用感は最高です!

最後にウチのナスカン仕様ストラップ勢ぞろいの構図を。

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