Aria ProII PE-1500


今回はファインチューナ付きブリッジ搭載でエディと関連性こじつけてAria ProIIのPE-1500です。
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レス・ポールにはあまり興味の湧かない私ですが、PEには凄く魅かれていました。
高校生の時、極初期のモデルの載ったカタログを雪草楽器でもらい穴の空くほど眺めたほどです。


・美しいアーチをハンドカーブでトップ・バックともにつけられた両面削り出しメイプルボディー
・独特のヒールレスカッタウェイ
・工芸品とさえ言われるボディコンストラクション
とは当時のカタログの名文句ですが、少年の心を掴んで放しませんでした。
でも、ほどなくマイナーチェンジが施され、ボディ形状は継承されましたが独特なブリッジやシンプルなヘッド形状などは姿を消し、徐々に興味は薄れて行きました。
時は経過し大学時代のことです。
ふと、アラーキーさんに「昔のPEなんてどこかにデッド・ストックとかないかねぇ?」と投げ掛けておいたのですが、やってくれました!
Ariaにデッド・ストックのPE-1500があったと連絡があり、価格も半額程度ということだったので思い切って購入することにしました。
憧れの、PE-1500でしたが所有してみると何ヶ所か好みに合わないところがありました。
先ずはピックアップ。
当時AriaのトップラインはおしなべてDiMarzio Super Distortionが搭載されていましたが、PE-1500も例外ではありません。しかし、どうもルックスとサウンドがチグハグで気に入らず紆余曲折を経てリヤはダンカン、フロントにはESPの共にPAF系のものに交換しました。
その際に、1ボリューム・1トーンのコントローラーだと例の(笑)スイッチング奏法が出来ないので2ボリュームに変更することを決意しましたが、アウトプットジャックがボディトップに配置されているのも気に入らず、ふとジェリー・コット・モデルのPE-1000GCの構成を思い出し、アウトプットジャックをサイドに移設した上で2ボリューム・1トーンの構成にすることにしました。
この改造はSongbirdの遠藤さんにお願いしましたがバッチリまとめてくれました。
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これで、ほぼ満足の行く構成になったのですが・・・実は弦振動にどん詰まり感があって好んで手にしたいと感じるまでには至ってませんでした。
この個体はメイプルのトップとバックの間にマホがニーが挟まれた構造になっているので極初期のモデルでは無いのではとは思っているのですが、何れにしてもメイプル部分が多いのでそれ故ボディが硬くサスティンが得られないのだろうと諦めていました。
時は経ち一昨年・・・
インターネットでFIXERというテールピースロックシステムを知りました。
面白そうだなと試したところ思っていた以上に効果が得られ感動したのですが、そこで思い立ったのがBCリッチの経年変化で傾いたBADASSブリッジとPEのブリッジへの応用でした。
どちらもテールピース用スタッドと同様なスタッドで保持されていますから交換はOKだとして、問題は高さ調整。
作者さんに問い合わせてみると高さ調整の利くカラーがあるということを知り、早速適用してみるとそれまでのサスティン不足が嘘のように解消され、レスポンスの良いギターに変身しました。
更に、昨年オクでシャーラーのファインチューナー付きブリッジを発見!
錆による腐食が進んできたオリジナルブリッジを隠居させることを決意、併せてやはりチョット好きになれなかったグローバー102CマシンヘッドをGOTOHに交換することにしました。
これが現在の状況になります。
実は、昨年だったかPE-1500が再発された際ブリッジとコントローラー・ノブをダストボウルにお願いしゲットして頂いたのですが、現在のところ保存しています。
オリジナルのブリッジはダイキャストでしたが、再発のは削り出しのようでビックリしましたが。
エースに挑戦するとき(笑)に活躍する1本となっています。
そうそう、このギターは後ろ姿も最高に美しいんですよ。
最後にご覧下さい・・・
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Special Thanks Mr.ITO

2 thoughts on “Aria ProII PE-1500

  1. うん。良い!www工芸品のようだ・・
    そして実家から数百mのマツモク製かと思うと涙が・・・
    我が家のPEはEXTRA-Ⅲだったので、控えめなサウンドですよ。
    ウチのも友人の1500ANNIVERSARYもちょっとサスティーンは控えめですね。
    後姿もイイナ~。80以上のグレードはコレがタマラン!
    後のヘッドには設計した林さん(アトランシア)のクラフトマンネームが入っているんですよw

  2. TADさん
    実家から数百mにマツモクですか!
    羨ましい環境ですね。
    段差の無いネックジョイントを持つPEの後ろ姿は最高ですよね。
    キャビティの蓋も精度といい、良くこんなのカタログモデルで作ってたなと・・・
    ヘッドに入っている「Designed & Approved by H.Noble」ってやつですね。
    やっぱり、PEはこのオリジナルモデルが最高かと思います。

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