GOTOH Brass Block 1


MusicMan EVHにも採用されていたGOTOH製Licenced Under Floyd Rose Patentsユニットは細部まで神経の行き届いた設計で、個人的には大好きなユニットです。
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したがって、カスタム・ブロック開発でGOTOH製ユニットへの適用を考えたのは極自然な成り行きでした。
Floyd Roseのパテントを使用していると銘打っているので、FRT-5用の流用が可能だろうと考え、当初において試作機を取り付けようと試みてはいたのです。
ところが、ユニットをバラしてみるとベースプレートとサスティン・ブロックを接合する部分の寸法が異なり流用する事が出来ない事が判明しました。
また再現性を高めるには、サスティン・ブロックに加工されたスプリング取り付け部の落とし込み加工と、スプリング固定ネジの存在を検討する事も必要と考えられました。
前者はベースプレートに合わせ加工するしかありません。
後者については精査したところ、スプリング端部を挿入する孔の径がFRT-5と比べかなり余裕を持たせた加工となっている事から必要が生じた処理と考えられる事が判明しました。
そこで、加工工程を簡素化するためにもスプリング取り付け部はFRT-5用と同等の加工精度とする事で対応する事にしました。
そうして、ようやくGOTOH製ユニットに対応した試作四号機が出来上がったのです。
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GOTOHユニット用試作四号機は、サイズをReplicaと同じサイズで仕上げました。
そこで、適用機をどれにするか検討した結果、まだブログで紹介していない Grover Jackson の Custom Made Soloist と決定しました。
先ず、カスタム・ブロック取付けのためユニットをバラしたのですが、GOTOHやってくれます。
ゴールド・フィニッシュのユニットではブロック取付けネジもこの通りです!
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無事装着完了!
他のユニットでもそうですが、カスタム・ブロックを取り付けるとユニットが自立できます。
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オリジナル・ブロックと直接比較です。
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取付け前後で比較してみるとこんな感じです。
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肝心の使用感ですが、サウンドに関してやっぱり増厚ブロックの効果は大きいです。
また、アーミング・アップをしてもスプリング抜けの心配が無い事も確認できました。
このSoloist、結構気に入っていた見た目の派手さに反し、どうもサスティンが足りない感じでイマイチ手が伸びない一本だったのですが、これまた良く鳴り弾きたくなるギターの一本に変身です!
さて、次は更にワンオフ・カスタムに挑戦してみようかと考えています。

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