ピックアップマウントリング


久しぶりにマイギター関係のエントリーです。
エスカッションと呼ばれることが多いと思われるピックアップマウントリングですが、よく見かけるプラスチック製のものはギブソンタイプのギター用であり、ブリッジ側よりネック側の方が低くテーパーが付けられているのが通常です。
これは、ネックの仕込みに角度が付けられているという構造に対し、ピックアップを弦に平行に設置するという目的と考えられます。
というコトは、逆にネックの仕込みに角度が付けられていないギターにギブソンタイプ用のピックアップマウントリングを適用すると、ピックアップは弦と平行にならないことは容易に理解出来ると思います。
手持ちギターでは、少し前のエントリーに書いた通りGrover Jackson PC-1がそうした状況だったのですが、STEINBERGER GM4TA/4-12A-W Guitarも同様でした。
DSCF0413
リヤ・ピックアップ部分を拡大すると・・・
DSCF0416
ご覧の通り、ピックアップのブリッジ側とネック側では、弦との隙間が異なっています。
STEINBERGERのWネックギターは同等のギターは存在し得ない程懲りまくった耕造のギターですが、ピックアップマウントリングは構造に適合したタイプではありません。
まぁ、この程度の傾きが音質に与える影響は、金型を新たに起こして適合したマウントリングを制作する必要性を感じさせるほどでは無いということだったのだろうとは思いますが、やはり気になります。
そこで、Grover Jackson PC-1同様マウントリングを交換することにしました。


STEINBERGERは弦の交換がとてもラクチンですが、こんな改造の時もそれが生きます。
それと、国内では12弦の入手が難しいので無駄にならないのは助かります(笑)
ピックアップにはEMG-85というシールが貼られていました。
DSCF0421
ボディの座繰加工はこのようです。
DSCF0422
手前側に、ピックアップ取付け用のネジが干渉した跡が付いているのが分かるでしょうか?
このことが後になって影響します。
取付け〜弦の復旧が完了です。
DSCF0424
交換前と比較し、大分良い感じになりました。
並べて比較してみましょう。
DSCF0420 DSCF0428
左が交換前、右が交換後です。
こうして比較してみるとかなり違いがあるのが分かると思います。
撮影位置がチョット異なるのでより強調されてしまっているようですが、交換後のマウントリングの方が高さが少々低いようです。
で、交換前でもピックアップ取付け用のネジがボディに干渉する位ですから、結果としてマウントリングからネジが若干浮き上がってしまいました。
取敢ず、可逆性を考えそのままにしてありますが、弦交換を実施する時にでも解決策を考えたいと思っています。

2 thoughts on “ピックアップマウントリング

  1. こうやって見るとナナメのはけっこう気になりますねw
    音質的にもデメリットになっているんじゃないかと思うくらいです~。

  2. TADさん、毎度コメントありがとうございます。
    そうなんですよ、斜めになってるの結構気になります。
    補正の結果ピックアップ全体の位置をより弦に近づけられてるし、サウンド的にも効果あるとは思うんですけどね。
    ま、見てくれ的に満足なので心理的に効果有りというコトかもしれませんが。

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