ED’s BABY #1


現在、VAN HALENは北米大陸を大型ハリケーンのごとく席巻しているようで喜ばしい限りですが、素敵なエディ・ファンのJulieさまから嬉しいメールが届きました。
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そう、Frankenstein Replicaに付属しているDVDのトランスレートが完了したんです!

ナットやフロイドローズ、弦のあたりなどは私が意味わかってないので困ったもんです。
後半のChipのインタビューの中で、一部音が小さいのともごもご言ってるせいで難航し(エディがいないパート)、私自身の集中力が完全に途絶えたので、バンクーバーの従姉の娘にディクテーションしてもらいました。
最後の頼みはネイティブに限ります。

とはJulieさまのお言葉ですが、本当に素晴らしい翻訳です!
パート1として、先ずは前半の「5150」におけるインタビュー部分を投稿させて頂いちゃいます。


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こんなクレイジーな夢が実現するだなんて想像もしなかったね。

EVH and FENDER present
2006年11月

エディ・ヴァンヘイレンです。
おもしろいものを見せるよ。
ついてきて。

5150 RECORDING STUDIO
LOS ANGELES, CA.

ほら、これがレプリカ。
君たちはFrankensteinと呼んでるけど、僕はこいつをマイベイビーと呼んでるんだ。

みんなたくさん質問があるんだけど、ギターはいつも魅惑と陶酔状態を生み出すものだよね。

ボクはいわゆるナゾめいたやつさ。
アハハ。
ファーストアルバムでつかってたあの白いやつと同じだよ。
誰もそんなこと思わないけどね。

いや、けっこう知らない人多いのかな。

黒白のやつと黒赤白のやつがあるでしょ。

でもどっちも同じなんだよね。
それが魅力のポイントかな。
みんなそれについて興味津々。
そうだね。でこのギター、いつ作ったの?

74年、かな。だいたいそのころ。

その当時では誰も自分でギターを作らなかったのに、なんで君は作ろうとしたの?
市販にはないギターの何が欲しかったの?

お金がなくてさ。
それと、プレイしたいギターが現実に存在しなかっただけ。
単純でしょ。
今だって絶対忘れないけど、
このボディが床にころがってて、「これ何?」って聞いたら、「欠陥品」っていう。
意味わかんなくてさ。

ま、いわゆる売り物にならないってやつね。

そうそう。
じゃ、比べてごらん。
ただの木片だろ。
でも彼らはそれらを欠陥って呼ぶ。
だから修復して次の生産ラインに乗っけるって意味だと思ったんだよ。
ところが、違う。
それらには彼らが魅力的に思わない節が化粧盤にあってね、
だから、OK、ボクがこの中から一個買うよっていって、
結局、ボディは50ドル、ネックは80ドルで手に入れたんだ。

好きなハムバッカーと心地よいストラップのついた、君がこれの前にもっていたギターと同じくらいシンプルだった?
その君にゴーと言わせるまでの過程は何だった?
エレキギター自身が生まれる瞬間だからね。ハムバッカーとストライプボディの相互交流だね。

ボクはトーンチェイサーだよ。
いつもトーンを追い求めてるんだ。
それがボクの音をつかむ唯一の方法だから。
いつもリアのピックアップを主に使ってる。
こいつはつながってすらいなかったから、何もしてない。
何度もやったことは、わかってくれるだろうけど試行錯誤の繰り返し。
でもどんな風にしたいかはわかってたから、目的達成のためにはたくさん壊したこともあったよ。

じゃあ、ボディとネックを手に入れて、すぐにギターとしてくっつけたの?

いや、2〜3日おいてね。

くっつけた後の最初の印象はどうだった?

なんていうか、やったねって感じ。
頂点に立って、何もかもこのギターで終わった〜っていう風な。

何かの上にのっかってるっていう感じ?

ボクとしてはね、誰かに売ったり喜ばしたりするための何かを探したんじゃないから。
僕自身が求めたそこには何もなかった。
基本的にはやりがいかな。
ただ自分が求めていることをやりたかっただけで、それがボクをつき動かしたんだよ。

ロッキング・ナットもない?

ロックしてない。
デビューアルバムは全部それ。

フェンダートレモロ?

そう、このギター、フロイドローズもなくて、ナットはロックしてないわで、
みんな「いったいどうやったらチューンをキープできるんだ」って大騒ぎしたよね。
でもうまくすべての位置を調整できるようにすべて消去法で行ってきた過程があってのことだよ。

まっすぐ弦を張る方法は。

うん。
以前弦は後ろでブロックを通して前にもっていったんだけど、今は弦をつかんで内側に引っ張る。

だから弦が絡まないんだね。

そのとおり。以前はペグに弦を通して巻き上げてたんだ。
巻き下げないでね。

だからいわゆるサドルで曲がる角度の代わりに弦がまっすぐペグに向かう。

だからいつもそこに手を置き続けてなきゃならなかった。
もし弦を強くたたきすぎたらナットが飛んじゃうでしょ。
だから溝が想像以上に大きかったせいもあって、オイルを3滴ブラス・ナットの中に垂らしたんだ。
それがスリップさせない唯一の方法だったね。

微調整の方法は計算されてるんだね。

時間ちょうだいよ。なんでもやってみせるから。

スペックで、君のためになることなら何でも?

そう、ボクのためになることなら何でも。

ストライプにペイントするときに何が君を刺激したのか覚えてる?

まったくないなぁ。

それはたまたま?

う〜ん、とにかくペイントしなきゃってことで。
ある理由があって、マスキングテープつかんで、ぐるぐる巻きにしたんだ。
最初は黒をペイントした。
それから次って感じ。
そのある理由ってのが・・・、覚えてないんだけどね。
でさらにテープを張り替えて今度は白をペイントして、テープをはがした。
その後、コンパウンドでこすってつるつるにしたんだ。
そしたらなかなかかっこよくて。
そうそう、今でもファーストアルバムで当時のそのオリジナルのペイントが見られるよ。
でも確かにあれは会社がつくったものじゃなかったんだけど。

科学的に行き着いたんじゃないの?

ボクがやったことは全部一種のミステークだよ。

黒白のギターは超有名になったけど、その上に赤いトップコートを施したギターはさらに有名になったね。

ほら、おもしろいでしょ。
あいつを見るたびにボクはピックアップのところで白黒に残しておけばよかったと思ったりもするんだよ。
でもこれがさらに有名になって、新たな息吹をもらったんだよね。

超越したね。

そうだね。ほんとに。

黒白コーティングのどのくらい後で、いや、ボクも君が一番初めのツアーで黒白のギターをもっていたのをはっきり覚えているからさ、いつ赤いコーティングでプレイしはじめたの?

黄色と黒の後だね。
オリジナルの黄色と黒はダイムバックと共に葬ったよ。
ダイムバックの冥福を心から祈るね。
それからこのギターに戻ったんだ。

音もフィーリングもよくなったし。それが君がやりたかったこと?

それでいいとは言ったけど、もうちょっとやらしてくれる?

で、これがオリジナルのギター。
じゃ、君のレプリカをかしてくれる?

こいつは君の心をぶっとばすよ。
いつもボクがやりたがっている何かがあってね。

好きだよね。

もちろん。こいつは本物よりもいい感じ。

まさか!
これが最後の質問だよ。まさに驚いた?こいつ見て。

まさに驚き。音もいいしね。

このレプリカを見た最初の印象はどうだった?

誰かがボクに何かを差し出してくれたっていうのはたぶんボクの人生の中で最初のことだと思うよ。
チップ・エリスが陶酔しきれるようなギターをくれたんだ。
オリジナルよりもいいし、とにかくよくできているんで心底驚いたね。

君がこのレプリカでプレイすることをみんな楽しみにしてると思うよ。

そうだね!タバコの灰や焼け焦げがそっくりついてるやつだしね。
レプリカのキャスティングはクレイジーさ!

ボクの好きなとこは、1971年の25セントコインがついているとこだね。

そうそう。
見てわかるとおり、余計な穴があるよね。
以前はここの下にあってこうやって(ヒュッ)動かされたものだから、
でもう必要ないからってこの穴を埋めちゃったんだ。
チップはそんなとこまで完璧にやってくれてるよ。

いや、ほんと、まさにクレイジー。で、何か書いてあるね。

ほら、見てごらんよ。”this is shit” まったく笑っちゃうね。
チップ、お前はボクに何がしたかったんだい?

そこも好きでしょ?

もちろん、もちろん。

6 thoughts on “ED’s BABY #1

  1. 毎度ー!
    いやあ面白い!
    グッジョブですwwww
    続き楽しみにしてます!!!
    欠陥品を組み上げた!wwwいいな~。大好き!!!
    ビミョウに意味が???なところ・・知りたいなー!(爆)
    弦は穴から上側に巻いていったということですね。でテンションがゆるいから外れやすかったということかな?
    >もう3つナットの中にくっつけたんだ。
    >それがスリップさせない唯一の方法
    ナニをくっつけたんだー!wwww

  2. TADさん、コメント有り難うございます。
    いや〜、Julie先生いい仕事するでしょ!
    ナットとかの件が微妙なのはJulie先生のコメント通りなんですけど、その辺はこちらで補正していけば良いかなと。
    弦は上に巻いていったということですね!
    3つくっつけたとなっている辺りを前に貼ったYoutubeの動画で確認すると、オイルと言っているような気がしますがどうなんでしょう・・・

  3. こんにちわー。初登場ですー。
    78年からのエディファンのくせに、エディがいつも話すギター語がわからないとんでもないやつです・・・。(涙)
    brass nut(←これすらわかりません)の中にthree more oilでいいですー。

  4. おお、Julie先生コメント有り難うございまする。
    先程残りをアップしましたが、その間にコメント頂いていたとは嬉しいです。
    「brass nut」は「真鍮製ナット」の事ですね。
    そういえば、Floyd Roseユニットつける前のオリジナル・ネックにはブラス・ナットがついていました。
    で、「three more oil」とは「オイルを3滴垂らしたんだよ〜」って感じですかね?
    そんな感じで修正してみましたんでチェックお願いしますです。
    先生、来日に備えて是非ギター語マスターしてくださいませ!www

  5. 朝の巡回ですwww
    ■Julieさん
    はじめまして。
    筋金入りのエディファンとのこと。敬服いたしますwww
    また、翻訳ありがとうございました。
    私も当時を知る年齢ですが(笑)間が抜けておりますので足元にも及びません・・・
    ■Frankenさん
    オイルを3滴・・了解ですwww

  6. TADさん、巡回お疲れさまです(笑)
    Julie先生のレベルは素晴らしいですよ。
    本人使用済みペナペナ・ピックは先生のコレクションで初めて拝見しましたし。
    オイル、それでいいんですかね?

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