Ain’t Talkin’ ‘Bout Love

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至極のソロタイムに対する会場が割れんばかりの声援に “Thank-You” と応えると、Eddie は E-6弦に火を入れ、間髪入れず代表曲の一つである Ain’t Talkin’ ‘Bout Love のイントロを奏で始めた。
Flanger を効果的に使ったイントロが気持ちイイ。
VAN HALEN ファンでなくとも、シンプルな構造を持つこの曲は聞き覚えがあるのではないだろうか。
Eddie ファンのギターキッズにとっては登竜門の一つでもあるだろう、この曲に対する会場の反応は物凄い!
Sammy時代もコンサートで必ず演奏されていた VAN HALEN Classics の一つだが、Live : Right Here, Right Now のように序盤で披露されるより、クライマックスでの方が断然盛り上がる。
そして、やはり Dave の個性が加わってこそより輝きを増し、Wolfy と Eddie のバックコーラスが最高だ!

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Edward Van Halen !!!

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ライブレビュー開始してから少し詰め込み気味に頑張ってきたけど、それは丸1ヶ月記念としてこのエントリーを Eddie on Stage の時刻に合わせたかったから。
目の前に繰り広げられる Eddie World は言葉に出来ない程素晴らしい一時でした。
Dave の掛け声で Alex のドラムが火を吹き、その後ろに陣取っていた Wolfy がアレ?って感じでベースに火を入れる。
一体どうしたんだろうと様子を窺うと、Eddie はアンプの脇で思いっきり鼻かんでました。
そんなハプニングもあって Panama で盛り上がり過ぎた気持ちに余裕ができ、Stealth を自在に操り神のトーンを発する Eddie の様子を堪能しながらもシャッターを押すことが出来ました。
続きに出し惜しみ無しでアップします!

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Panama

Ice Cream Man の前半で会場も一息つき、そして VAN HALEN 一家乱入でボルテージを上げた状態のまま、再び 1984年に時を移す。
Dave の “Panamaaaa!!!” という叫び声と Alex のカウントで Stealth からあのリフが解き放たれる!
Live : Right Here, Right Now や Sammy 時代の来日ライブでは Alex のドラムから始まっていたが、それよりもヤバいくらいにカッコイイ!
この曲も Dave がいてこそ魅力が増す。
いや、Dave がソロで頑張ってもこの迫力は出ないから、やっぱりDave と VAN HALEN 一家のミラクルなんだな。

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Ice Cream Man

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Alex のドラムソロ後だけでも立て続けに8つものスーパーチューンを炸裂させてきたが、ここで全員がステージから姿を消し、何やらスクリーンに牧場的な情景が映し出される。
そして、それをバックに Dave が Gibson Hummingbird を手に現れた。
Hummingbird をフィンガーピッキングで鳴らしながら、会場を魅了する語り口で2匹の犬のことを披露する。
話はピックアップトラックに及び、Dave がアイスクリームトラックと口にすると、会場は一気に盛り上がった。
Stay Frosty 的なフレーズも Hummingbird から発せられていたが、やはり Dave on Stage は Ice Cream Man だ!
Dave のフィンガーピッキングがなんだか凄くエロい(笑)
途中から VAN HALEN 一家が乱入してくると会場は更に盛り上がる。
Eddie はオブリガートフレーズを決めまくり、ソロになるとお得意のストレッチフレーズを魅せ聴衆を沸かす!
それにしても、Wolfy のベースとバッキングボーカルが素晴らしい。

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Beautiful Girls

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これまた Dave の MC でブレイクを入れることもせず、VAN HALEN Time Machine は強引に時を1979年に戻す。
Eddie が E-6弦のグリッサンドに続き “VAN HALEN II” からとっておきのリフを披露する。
Beautiful Girls だ!
シャッフルで跳ねるリフが気持ちイイ。
Alex のドラムソロもカウントに入れると既に18曲を昇華し、19曲目に突入というのに Eddie はもたつくことも無く元気な曲を元気に表現する!
流石にノドに疲れを見せ始めた Dave であるが、畳掛けるような歌詞をリズムに乗って歌い上げ、Eddie がこれに応えオブリガートフレーズを決める。
そして、ブリッジパートやサビで魅せる3人のコーラスが最高にカッコイイ!

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Girl Gone Bad

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レイドバックタイムが終わると、Alex がライドシンバルで特徴的なリズムを刻み始めた!
Women In Love と同じく Eddie がタッピングハーモニクスを駆使したアルペジオフレーズを繰り出すが、レイドバックした会場を覚醒させるかのごとく VAN HALEN Time Machine は時を再び 1984年に戻し、Girl Gone Bad を繰り出した。
VAN HALEN フリークは先刻承知である筈だが、2012ツアーのセットは全体がほぼ固定された中で数曲が公演毎交互に披露される傾向にある。
参戦した公演の前後だと、それは The Full Bug と Outta Love Again を披露するセットと Romeo Delight そしてこの Girl Gone Bad を披露するセットとなっていた。
個人的にはこの二通りであれば後者のセットが好みで、特に Girl Gone Bad は堪らなく好きな曲の一つだったので、Vancouver 公演が見事に後者のセットだったことは本当にラッキーであった。
Girl Gone Bad は、ハイウェイを豪快に疾走するアメリカン V8 的サウンドである Hot for Teacher に対し、より変化に富んだ構成の欧州レース的疾走感サウンドであり、コアな VAN HALEN フリークのハートを鷲掴みにする曲だ。
ここで魅せる Eddie の緩急変幻自在なギターの凄さは言葉に表すことが難しい。

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Women In Love

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真っ赤に燃え上がった Rogers Arena を70年代に誘いレイドバックさせるかのように、Eddie のギターから奇跡のトーンが発せられる。
1979年発表の “VAN HALEN II(邦題:伝説の爆撃機)” から Women In Love だ。
指板をチョップする Eddie の右手指先をオールドファンが目を潤ませながら見つめる。
Stealth には Eddie のギタートーンをより深味あるものにする効用があるのかも知れない。

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Hot for Teacher

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更に1984年への旅は続く。
いきなり Alex のドラムが火を吹いた!
あの比類なきブギーのリズムを刻むべードラが会場を炎で包む。
アルバム “1984” では I’ll Wait と順番が逆だが、Hot for Teacher が炸裂だ!
Eddie のタッピングが始まるのを身構えていると、Get Up でドラムが入ってからのリフ開始時に聴ける E-6弦のグリッサンド上昇フレーズを合図にタッピング開始!
あまりのカッコ良さにのけ反ってしまい、シャッタータイミングを誤ったようで見事にハレーション・・・
こんなハプニングも仕方ありますまい。
それにしても疾走感満点、このド迫力といったら一体なんだろう。
Alex のドラムが V8エンジンだとすれば、Eddei のギターは Super Charger 、更に Wolfy のベースはそこに Nitro をブチ込んだということか!
そして、そんなモンスターマシンを自在に操る Dave がカッコイイ!

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I’ll Wait

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Dance を堪能した会場に一瞬の静寂が訪れたが。すぐさま聞き覚えのあるマイナーキーメロディーが響き渡る。
VAN HALEN Time Machine は時を少し現代に戻し、遂に Rogers Arena を1984年に誘う。
モンスターアルバム “1984” から今夜初めて披露するのは I’ll Wait だった。
イントロのキーボードオンリーパートからドラム、ギター、ベースが加わるパートに遷移する直前、Alex の両脇に Eddie と Wolfy が登場した。
Eddie は赤黒白のFrankensteinカラーを纏った Charvel EVH Art Series Guitar を弾いている!
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このギターはスーパーサウンドチェックでは披露してくれなかったが、
やはり、Eddie はこの色使いでカラーリングを施したギターが良く似合う・・・

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Dance the Night Away

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Alex がカウベルで懐かしいリズムを奏でると再び70年代へタイムスリップする。
1979年に初めてこの曲を聴いた時はポップさに戸惑いを禁じえなかったが、30年以上の時を経て見事に熟成されてもなお新鮮さを失わないことに驚かされる。
それにしても、The Trouble with Never の歌詞に Dance the night away が埋め込まれ、こうしてライブで会場を盛り上げながら立て続けに演奏するのは Dave による演出なのだろうか?
会場は最高にオーバードライブしている。
この流れはライブに欠かせないものになっていることを確信した。

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