Ice Cream Man

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Alex のドラムソロ後だけでも立て続けに8つものスーパーチューンを炸裂させてきたが、ここで全員がステージから姿を消し、何やらスクリーンに牧場的な情景が映し出される。
そして、それをバックに Dave が Gibson Hummingbird を手に現れた。
Hummingbird をフィンガーピッキングで鳴らしながら、会場を魅了する語り口で2匹の犬のことを披露する。
話はピックアップトラックに及び、Dave がアイスクリームトラックと口にすると、会場は一気に盛り上がった。
Stay Frosty 的なフレーズも Hummingbird から発せられていたが、やはり Dave on Stage は Ice Cream Man だ!
Dave のフィンガーピッキングがなんだか凄くエロい(笑)
途中から VAN HALEN 一家が乱入してくると会場は更に盛り上がる。
Eddie はオブリガートフレーズを決めまくり、ソロになるとお得意のストレッチフレーズを魅せ聴衆を沸かす!
それにしても、Wolfy のベースとバッキングボーカルが素晴らしい。

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Beautiful Girls

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これまた Dave の MC でブレイクを入れることもせず、VAN HALEN Time Machine は強引に時を1979年に戻す。
Eddie が E-6弦のグリッサンドに続き “VAN HALEN II” からとっておきのリフを披露する。
Beautiful Girls だ!
シャッフルで跳ねるリフが気持ちイイ。
Alex のドラムソロもカウントに入れると既に18曲を昇華し、19曲目に突入というのに Eddie はもたつくことも無く元気な曲を元気に表現する!
流石にノドに疲れを見せ始めた Dave であるが、畳掛けるような歌詞をリズムに乗って歌い上げ、Eddie がこれに応えオブリガートフレーズを決める。
そして、ブリッジパートやサビで魅せる3人のコーラスが最高にカッコイイ!

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Girl Gone Bad

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レイドバックタイムが終わると、Alex がライドシンバルで特徴的なリズムを刻み始めた!
Women In Love と同じく Eddie がタッピングハーモニクスを駆使したアルペジオフレーズを繰り出すが、レイドバックした会場を覚醒させるかのごとく VAN HALEN Time Machine は時を再び 1984年に戻し、Girl Gone Bad を繰り出した。
VAN HALEN フリークは先刻承知である筈だが、2012ツアーのセットは全体がほぼ固定された中で数曲が公演毎交互に披露される傾向にある。
参戦した公演の前後だと、それは The Full Bug と Outta Love Again を披露するセットと Romeo Delight そしてこの Girl Gone Bad を披露するセットとなっていた。
個人的にはこの二通りであれば後者のセットが好みで、特に Girl Gone Bad は堪らなく好きな曲の一つだったので、Vancouver 公演が見事に後者のセットだったことは本当にラッキーであった。
Girl Gone Bad は、ハイウェイを豪快に疾走するアメリカン V8 的サウンドである Hot for Teacher に対し、より変化に富んだ構成の欧州レース的疾走感サウンドであり、コアな VAN HALEN フリークのハートを鷲掴みにする曲だ。
ここで魅せる Eddie の緩急変幻自在なギターの凄さは言葉に表すことが難しい。

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Women In Love

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真っ赤に燃え上がった Rogers Arena を70年代に誘いレイドバックさせるかのように、Eddie のギターから奇跡のトーンが発せられる。
1979年発表の “VAN HALEN II(邦題:伝説の爆撃機)” から Women In Love だ。
指板をチョップする Eddie の右手指先をオールドファンが目を潤ませながら見つめる。
Stealth には Eddie のギタートーンをより深味あるものにする効用があるのかも知れない。

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Hot for Teacher

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更に1984年への旅は続く。
いきなり Alex のドラムが火を吹いた!
あの比類なきブギーのリズムを刻むべードラが会場を炎で包む。
アルバム “1984” では I’ll Wait と順番が逆だが、Hot for Teacher が炸裂だ!
Eddie のタッピングが始まるのを身構えていると、Get Up でドラムが入ってからのリフ開始時に聴ける E-6弦のグリッサンド上昇フレーズを合図にタッピング開始!
あまりのカッコ良さにのけ反ってしまい、シャッタータイミングを誤ったようで見事にハレーション・・・
こんなハプニングも仕方ありますまい。
それにしても疾走感満点、このド迫力といったら一体なんだろう。
Alex のドラムが V8エンジンだとすれば、Eddei のギターは Super Charger 、更に Wolfy のベースはそこに Nitro をブチ込んだということか!
そして、そんなモンスターマシンを自在に操る Dave がカッコイイ!

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I’ll Wait

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Dance を堪能した会場に一瞬の静寂が訪れたが。すぐさま聞き覚えのあるマイナーキーメロディーが響き渡る。
VAN HALEN Time Machine は時を少し現代に戻し、遂に Rogers Arena を1984年に誘う。
モンスターアルバム “1984” から今夜初めて披露するのは I’ll Wait だった。
イントロのキーボードオンリーパートからドラム、ギター、ベースが加わるパートに遷移する直前、Alex の両脇に Eddie と Wolfy が登場した。
Eddie は赤黒白のFrankensteinカラーを纏った Charvel EVH Art Series Guitar を弾いている!
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このギターはスーパーサウンドチェックでは披露してくれなかったが、
やはり、Eddie はこの色使いでカラーリングを施したギターが良く似合う・・・

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Dance the Night Away

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Alex がカウベルで懐かしいリズムを奏でると再び70年代へタイムスリップする。
1979年に初めてこの曲を聴いた時はポップさに戸惑いを禁じえなかったが、30年以上の時を経て見事に熟成されてもなお新鮮さを失わないことに驚かされる。
それにしても、The Trouble with Never の歌詞に Dance the night away が埋め込まれ、こうしてライブで会場を盛り上げながら立て続けに演奏するのは Dave による演出なのだろうか?
会場は最高にオーバードライブしている。
この流れはライブに欠かせないものになっていることを確信した。

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The Trouble with Never

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You Really Got Me を終えると息つく暇も与えないかのように Alex がカウントを刻み、カウント3で Eddie がグリッサンドを決める。
グリッサンドは既に Wah の効いたトーンで A Different Kind Of Truth からのブランニューソング The Trouble with Never だ!
この曲でも China Town 同様、いや、スーパーサウンドチェックで堪能した As Is もそうであったが、スタジオアルバムで聴かせるサウンドを超える密度でギターワークを駆使して魅せる。
それもたった1本のギターで!
オールドファンには一見 Eddie のギターに似つかわしくないと感じさせる Wah pedal の多用だが、この曲では既に必然であるかのように完成されているのが凄い。
Eddie は Wah pedal の使い手としても頂点を極めてしまったようだ!

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You Really Got Me

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Eddie が Stealth の E-6弦に火を放つと、1978年世界中を興奮の渦に巻き込んだあのリフが炸裂する。
そう You Really Got Me だ!
Alex のドラムソロをハーフタイムショーに見立てれば、後半戦のスタートを告げるかのような展開だ。
Sammy の時代にも、Gary とのライブでも必ず演奏されてきた曲だが、やはり Dave とのコンビネーションはシナジーを感じさせる。
特徴あるオブリガートフレーズも 1st アルバムのそれをこれまで以上に意識していることを感じさせる、いや、それ以上に Eddie節満載だ。
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ギターソロでは後半遂に Stealth に取り付けた秘密兵器キルスイッチを炸裂させた!
やはり、このギターソロにはスイッチング奏法が良く似合う。
というより、スイッチング奏法が無いライブを物足りなく感じていたのが実のところだ。
ライブで Frankenstein や KRAMER を使用している時代は構造上それを要求することは無理だったし、MM EVHでも Volume が1つだったから同様だった。
シグネーチャモデルがWolfgangに進化して、コントロールが2つになったのによもやの 1Volume 1Tone 構成で、もはや Eddie はスイッチング奏法に興味無いのかと頭の中で半ば諦めていた。
ところが、キルスイッチを搭載したのは他の要件でだったのかも知れないが、21世紀型 VAN HALEN でこれを見事に復活させてきたのだ!
やってくれるぜ Eddie !!

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Alex Van Halen

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暗くなったステージに Dave の咆哮が響く!
ステージ中央に紅いスポットライトが浴びせられ Alex と彼のドラムキットだけが鮮やかに映し出される。
Alex ショーの始まりだ!
ラテンのリズムで、パーカッシブなプレイを繰り広げる。
ブラスを大きくフューチャーしたプリレコーディングパートが加わると、会場を北米から南米に誘うかのようだ。
個人的に Alex が叩き出すドラムサウンドが大好きなので、コンサートの中でも心地よいセクションの一つだ!
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