Wolfgang SP用カスタム・メイド・Brass製サスティン・ブロック参号機を偽ンケンのエントリーで紹介した「Vai Halen」に取り付けてみました。
何故?と思われる方も居るかも知れないので先ずはその辺の説明から。
偽ンケンのエントリーで説明した通り、Vai Halenには当初極初期のIbanez EDGEユニットが取り付けられてました。
My Younger Brotherによりアーム・ユニットをオリジナルからFRT-5の古いタイプに変更はされていましたが、どうしてもあの形状が好きになれずネック交換時にブリッジ・ユニットも交換する事を決意したんです。
が、EDGEに最適化したキャビティにFRT-5やGOTOH製ユニットは残念ながら合いません。キャビティを修正するしかないかと諦めかけたところで、それでもと試しにジャンク購入しておいたFERNANDES FRT-11を試してみたところビンゴ!
キャビティの追加工なしでEDGEとおさらばする事が出来ました。
で、そのFRT-11・・・
入手してから気付いたんですが、ブロックの刻印がWolfgangのユニットと同じなんですよね。
で、確認したところギター・メーカーの刻印以外は同じものと結論付けられました。
FRT-11のサドルを取り外したところ
Wolfgang搭載のユニットと同様にサスティン・ブロックを固定するネジが、FRT-5と異なり+(プラス)ネジとなっています。
しかも、My Younger BrotherによりESPのアーミング・アジャスターが取り付けられたVai Halen・・・、考えてみたらネック側のブロック面の相対位置が変わらない参号機を試すのに絶妙の環境では有りませんか!
早速、交換を試みました。
「Gear」カテゴリーアーカイブ
Wolfgang SP Brass Block 2
Wolfgang SP用カスタム・メイド・Brass製サスティン・ブロック弐号機をWolfgang SP #3に取り付けてみました。
弐号機、参号機は共にFrankenstein Replica用と同様12mm厚に仕上げて有ります。やはり、敢えて12mm以下にならないように交差を設定し制作を依頼しました。
弐号機と参号機の違いは、零号機、初号機と同じくネジ穴位置の違いです。ただし、零号機、初号機と逆に弐号機がReplica用と同様な位置になっています。
弐号機をWolfgang SPに取り付けた理由ですが、参号機ではアームダウン時にアームより先にブロックがボディに干渉する事が判明したためです。
ただ、残念なことに何れもボディにブロックを接地させる事は出来ませんでした。
Wolfgang SP Brass Block 1
Frankenstein Replicaの特徴の一つである、Floyd RoseユニットのスペシャルなBrass製サスティン・ブロック。
これまで、偽ンケンなど手持ちのギターに適用したところ、その効果絶大さにビックリしています。
そこで、さらに適用範囲を広げようと、ここのところ検討を重ねてきました。
当初は、MusicMan EVHやGrover Jackson PC-1に取り付けたGOTOH製ユニット用を先行させる予定でしたが、GOTOH製ユニットのブロックに刻まれているスプリング取付け部の溝の加工方法をどうするかで一時休止。Wolfgang SP用を先行させることを決定しました。
更に、ブロック製作工場にて分解した結果、MusicMan EVH用はブロック厚を更に増厚変更しFrankenstein Replicaのようにブロックがボディに接地するように製作する事を決定!
今後に期待です!!
で、先ずはWolfgang SP用の試作として弐号機、参号機が完成してきました。
弐号機
参号機
追って取付けた状況をレポートします。
Brass Block 4
PROGRESSIVES
8月6日のエントリー「Guitar Strings」と9月3日のエントリー「Guitar Strings 2」の二度に渡り、Frankenstein Replicaに張られた弦の真相に迫ってみましたが、その続きです。
「Guitar Strings 2」ではD’Addario説まで登場とご報告しておりましたが、その後のダストボウルの調査によりReplicaに張られた弦はブランドとしては「ghs」で間違いないということでした。
これは、チップ・エリスから山野の担当者宛に送られてきたメールにも記述されているという事で確定です。
ところが、その商品は何かというと・・・実は確定できてないんです。
Replicaの弦がghsだと最初の回答があった時点では、ダストボウルが在庫している「ghs」ブランドの弦は「BOOMERS」だけだったので、取敢ずそれを購入し偽ンケンに張ってみたんです。
BOOMERSといえば、Wound弦が着磁されていてその名の通り轟くような低音で昔から有名でした。
何しろ、高校時代に使用していた時期がありましたので相当古いパッケージである事は間違いありません。でも、ちょっとギラギラしたトーンというイメージがあって、すっかりD’Addarioフリークになってました。
で、久しぶりに使用したBOOMERSは・・・
Brass Block 3
Brass Block 2
FRT-5
前々回の投稿でチョット触れた「興味深い仕様のFloyd Roseユニット」について、サスティン・ブロック交換のためバラしてみましたので考察してみることにします。
手持ちのもの2個もついでにバラしてみました。
上が今回入手したユニット、真ん中は手持ちのFRT-5でもかなり初期のモデル、下は比較的新しいものとなります。
上のユニットは前オーナーによりますと、KRAMERのペーサーの極初期のモデルに搭載されていたものだそうで、ということは80年代中期頃のものでしょうか。
また、新しいものと言っても全てアームはレンチが無いと取り外しが出来ない旧タイプなので、入手してからそれなりに時間の経過したもにはなります。
こうしてみると、あまり違いがないように感じますが、サスティン・ブロックを固定するためのネジ穴の深さに違いがあるのが分かるでしょうか。
FOREX
私はブリッジの上に手を載せて弾くことが多く、トレモロ・ユニットのフローティング・セッティングはかなり苦手です。
Floyd Roseのユニットを使うようになって25年以上になりますが、当初からベタ付けにしていて弦の張り方やセッティングなどそれに慣れてしまっているというのもあるかと思いますが、音質面でもフローティングは好きになれません。
音質面のことは、所有しているギターでシンクロ系トレモロ・ユニット(殆どFloyd Roseパテントですが)を搭載したものは殆どベタ付けで、それに併せたアンプ設定だからということもあるかもしれませんけど。
ところが、Eddieのシグネーチャー・モデルを除くと殆どの市販されているFloyd Rose搭載ギターはイニシャルでフローティング・セッティングとなっていて、どうしてもそうしたギターを弾きたくなったときそこをどう解決するかがちょっとした問題でした。
ESPのアーミング・アジャスターなるものなども試しましたが、あるときふとサスティン・ブロックとボディの間を埋めてしまえばOKなんじゃないかと思ったんです。