思い起こせばNAMMショーでのFrankenstein Replicaで幕を開けたといっても過言では無いような2007年でした。
そして、300本のうちの1本をゲットできた夏から始まった思い出深い下半期。
多くの仲間が得られ、また旧交も再開する事が出来たりと本当に実り多い2007年でした。
お世話になった方も沢山います。
なにより最初に、ダストボウルのアラーキーさんに感謝を申し上げなければなりません。
アラーキーさんの尽力がなければ、このような展開はありませんでした。
ダストボウルのスタッフの皆さんにも様々お世話になり感謝です。
HRTKさん、TADさんご両名には新しい世界観を与えて下さった事に感謝申し上げます。
カスタム・ブロックの数々を製作してくれたTOMMOさん。
おかげで、自分のギターがどんなに素敵になった事か。
今後のコラボレーションも含め、更に飛躍して行きましょう。
そして、このような拙サイトをご覧頂いた皆さん、ブロックで大変お世話になった皆さんには特に感謝を申し上げます。
来年も更に何かを見つけてエントリーに残して行きたいと思いますので、相変わらずのご愛顧宜しくお願い致します。
最後に、Julie。
あなたのお陰で、Eddieの殆ど知られていない側面に近づく事が出来ました。
Van Halenがデビューしたときからのリアルタイム・ファンで初来日から全てを経験し、Eddieと何度も会話した事のあるあなただからこそ、DVDのトランスレートも最適と感じ無謀にも久しぶりの連絡でぶしつけにお願いしてしまいましたが、快く応じてくれて最高に嬉しかったです。
来年が皆さんにとってより良い年でありますようお祈りしながら2007年最後の筆を置きます。
有り難うございました。
ErnieBall MusicMan EVH Brass Block 1
前のエントリーで報告した点などを踏まえ、ErnieBall MusicMan EVH トランスブルー専用のワンオフ・カスタム・ブロックの製作を開始しました。
大変貴重な経験を多く重ねられた、私にとってヴィンテージ・イヤーと呼ぶべき2007年最後のエントリーとして、そのことを捧げたいと思います。
先ず、実機を厳密に測定しピッタリ嵌まるように外寸を決定しました。
その結果、Frankenstein Replicaのものより厚みが大きくなっていますし、高さはオリジナル寸法と同様に設定しました。
というのも、スプリング取付けの際ボディとの干渉が懸念されたからです。
逆に、一般的なGOTOH製ユニットの寸法ではスプリングがボディ裏面とスレスレになり、カバーを取り付けるような場合にはやはり干渉する恐れがありました。
また、これまでの経験からブロックをネック側に増厚した場合、スプリング取付け孔が相対的にネック側に移動する事がスプリングのテンションに影響を及ぼし、結果としてスプリングを3本掛けにしないとバランスがとれないという事実があります。
オリジナル比較で、あまりにブロックを増大させすぎる事は良いとばかり言えない事も想定されますし、そもそも鉄製からブラス製にするということだけでも比重を増加させますから、単なる矩形から一歩踏み出した形状とする事にしました。
そうした結果完成したのが、こののワンオフ・カスタム・ブロックです。
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Brass Blockへの道
ErnieBall MusicMan EVH用のBrass Blockの製作にあたり、検討した点を書き留めておきます。
ErnieBall MusicMan EVH トランスブルーを自分の手に馴染むようにセッティングした結果、ブリッジユニットはご覧のように六弦側のみがボディ・トップに接地した状態になっていました。
上の画像では弦を外してから撮影したのでチョット判り辛いかも知れませんが、ユニットを外してみると・・・
ご覧の通り、接地していた場所が判ると思いますが、本当に極微小な面積のみでの接地でした。
私の場合弦をベンドしたときでもブリッジユニットが動かないようにスプリングのテンションを調整しているので、このような微小な面積ではボディへの食い込みも当然懸念されますし、そもそも弦振動をボディに伝えるのにはチョット役不足ではとも感じました。
そこで、ワンオフのカスタム寸法でブロックを製作する事により、ブロックがボディに接地する状態を作り出し、その結果ホンの僅かボディ・トップからブリッジユニットを浮かせられるようにすることを目標にしました。
Iron Block
Impression 5
FRT用量産型八号機に続きWolfgangSP用でもパイロットになっていただいたfutoさんからインプレッションが届きました。
興味深い画像も添えられていましたので一挙公開です。
ようやく時間がとれましたので、WolfgangSP用のカスタムブロックを取り付けてみました。
FRT用の時は激変したので、WGもどのくらい変わるのか楽しみでした。
生音が大きくなりましたねぇ、ローポジションのDとかGが気持ちよく抜けるようになった感じです。
おっしゃる通りにタッピングハーモニクスが気持ちよく抜けてくれるようになりました。
もともとよく鳴っていると思っていたギターなんですけどねぇ・・・変わるもんなんですね。良い意味で複雑な心境です(苦笑)。
ちなみに分けて頂いたPROGRESSIVESはまだ張っていません。ゆっくり時間のとれる正月休みに張り替えてみようかと・・・(笑)
ブロック換装するにあたってFRT−5もWGも何年ぶりかの大掃除になりました(苦笑)
たまにはきれいにしてやらなきゃ駄目ですね・・・新たな発見も見直す事もあったり・・・。
これはいろんな事にもあてはまりますね(苦笑)
ピカピカだと音も良いような気になります。
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画像は今回分けて頂いたブロックを載せたWGとJK1000です。
ブロックをボディに密着させられないのが残念なんですよね・・・
そして前回お話した、98年に神にサインを頂いたコピーモデルと自作のフランケン風な黒黄色です。お粗末なので突っ込まないで下さいね・・・(笑)
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それでは、またPROGRESSIVESを張った際には感想をお知らせしたいと思います。
いつもありがとうございます。
おお、JK1000!
One Off Special 1
Brass製カスタム・ブロックですが、いよいよワンオフ・スペシャルの製作に突入します。
Frankenstein Replicaのゲットと、これまでの試作、テストを合わせ、カスタム・ブロックがボディに接地することにより、単なる容積の増大以上にボディの鳴りが向上する事が経験値として判明しています。
一方、そもそも通常のキャビティはアーム・アップ量確保のため、サスティン・ブロックとボディの隙間が比較的大きく取られています。
その結果、ブロックを接地させる事を目的としていないボディ形状の多くの場合、Frankenstein Replicaと同サイズのブロックでは接地させる事が難しい状況にありました。
解決策の一つとして、隙間を埋める為これまで低発泡塩ビ板を用いた処理も試みてきましたが、鳴りをより向上させられると考えられるブロックの直接接地のため、可能な限りブロックサイズを調整する事により対応する事にしました。
第壱弾は12AX7さんから依頼があったGOTOH製Licenced Under Floyd Rose Patentsユニット向けのワンオフ・スペシャルです。
各側面から捉えた画像も特別公開です。
Wolfgang Brass Block 1
これまで、Frankenstein Replica搭載のスペシャルなBrass製サスティン・ブロックを基にした、Wolfgang SP用カスタム・メイド・Brass製サスティン・ブロック開発を報告してきましたが、いよいよWolfgang用の試作を開始する事にしました。
Wolfgangは、ボディがSPよりアーチド・トップ分厚く、その結果標準で採用されているブロックの高さが最適であり、試作機でも全く同じ42mmを採用する事にしました。
厚さは勿論、プラス公差の12mmです。
ネジ穴位置の位置はこれまでの結果を踏まえ、初号機、弐号機と同じとすることに決定。
そうして、試作四号機が完成しました。
この四号機をどの個体で試すか迷いましたが、これまであまり使用頻度の多くなかったWolfgang #5で試す事に決定しました。
GOTOH Brass Block 1
MusicMan EVHにも採用されていたGOTOH製Licenced Under Floyd Rose Patentsユニットは細部まで神経の行き届いた設計で、個人的には大好きなユニットです。
したがって、カスタム・ブロック開発でGOTOH製ユニットへの適用を考えたのは極自然な成り行きでした。
Floyd Roseのパテントを使用していると銘打っているので、FRT-5用の流用が可能だろうと考え、当初において試作機を取り付けようと試みてはいたのです。
ところが、ユニットをバラしてみるとベースプレートとサスティン・ブロックを接合する部分の寸法が異なり流用する事が出来ない事が判明しました。
また再現性を高めるには、サスティン・ブロックに加工されたスプリング取り付け部の落とし込み加工と、スプリング固定ネジの存在を検討する事も必要と考えられました。
前者はベースプレートに合わせ加工するしかありません。
後者については精査したところ、スプリング端部を挿入する孔の径がFRT-5と比べかなり余裕を持たせた加工となっている事から必要が生じた処理と考えられる事が判明しました。
そこで、加工工程を簡素化するためにもスプリング取り付け部はFRT-5用と同等の加工精度とする事で対応する事にしました。
そうして、ようやくGOTOH製ユニットに対応した試作四号機が出来上がったのです。
Impression 4
量産型七号機パイロットのcrazy-zさんが、更にエントリープラグを追加(笑)拾号機も支配下に収められました。
PROGRESSIVESも装着!
インプレッションをお送り頂きましたのでご紹介させて頂きます。
カスタム・ブロック&PROGRESSIVES無事受け取りました。
早速取り付けです。
今回はベースプレートが薄いFRT−5に装着しました。
ブロック自体はボディに接することは出来なかったのですが、
ベースプレートがベタ付けなので、今回もかなりイイ感じです!
カスタム・ブロック やみつきです!
またまたボディが鳴ってます。響いてます。
弦も譲って頂いた貴重な【PROGRESSIVES 009-046】を張りました。
いつも【D’Addario 009-046】を使用していますが、
6弦、5弦が違いますね〜
ソフトなのに、はっきりしている そんな第一印象でした。
これからのMyギターは【PROGRESSIVES 009-046】に決定です。
crazy-zさん、インプレッション有り難う御座いました。
ブロックがボディに接地しないのは残念ですが、ボディの鳴りは向上しているようで安心しました。
PROGRESSIVESも、同じゲージでこれほどテンションやサウンドが違うってのも経験してみないと解らないですよね。
これを契機に、お会いし語り尽くす機会が持てる事を期待しております。